古民家の下駄箱・玄関収納【古民家再生in番外編】

こんにちは!長手です。今回は古民家再生の下駄箱・玄関収納のアイデアをご紹介します。

打合せ中によく出る話題というものがあるのですが、その一つに下駄箱・玄関収納はそのようなものが良いか、という話題があります。建材メーカーの既製品下駄箱ではちょっと古民家に合わない。かといってコテコテの和風の下駄箱という感じでもない。

そこでお勧めするのは古建具を使用した無垢下駄箱

上は昨年お引渡しした現場の下駄箱。下は工事中の三重県多気町の古民家再生現場の下駄箱です。
元々その古民家にあった建具や別の古民家から頂いた建具を利用して雰囲気のある下駄箱ができます。箱の部分は無垢の杉材などを使用して、すこし塗装で色を付けたりクリアオイルを塗ったりします。

その他のパターンでは下駄箱ではなく、玄関横に引き戸で収納を作るという方法もあります。


どのような下駄箱、玄関収納にするかは間取りと好みによって使い分けです。

今回はいつも紹介している古民家再生工事とは違う番外編でした!

次回もお楽しみに!

壁塗り左官工事【古民家再生in三重県多気町 第17回】

こんにちは!長手です。三重県多気町の古民家再生工事は大工工事もめどがつき、仕上げの壁塗り左官工事が始まっています。

左官工事はコンクリートや漆喰、土などをコテを使って仕上げていく仕事です。コテは大きさから形まで様々。左官屋さんはそれらを使い分けて壁を仕上げていきます。

壁塗りといっても塗る部分が土壁なのか、プラスターボードなのかで工程・手間がかなり変わります。
①土壁の場合、めくれてしまっていたり、密着が悪くなっている表面を落としたところを土で補修します。その上に全体的に中塗り土をつけて仕上げの珪藻土や漆喰などを塗ります。
②プラスターボードの場合、ボードの継ぎ目やビス頭をパテ処理し、下塗りを一度してから仕上げをします。
状態にもよりますが土壁部分の方が手間はかなりかかります。

土壁の補修は一日で一工程ずつしか進みません。大きく削れているところを補修すれば、乾燥するまで触れないので翌日か中一日空けて次の工程です。
自然の乾燥に任せての進捗なので季節などにも左右されるのが左官工事の難しいところですね。

左官屋さんはこのようなミキサーで土やモルタルを練って使用します。少量だと一輪車で手で練ることもあります。

下地が土壁でもプラスターボードでも塗ってしまえば見た目では区別がつきません。区別がつかないほどきれいに下地処理をするのが左官屋さんの腕ですね!

左官工事などの仕上げが終われば古民家再生も大詰めです。

次回は何を紹介しましょうか、楽しみにしてお待ちください!

壁下地大工工事【古民家再生工事in三重県多気町 第16回】

こんにちは!長手です。三重県多気町の古民家再生工事は内部の壁下地工事が進んでいます!

前回は2階床工事を進めていきましたが、その続きの工事になります。
壁下地は壁の間仕切り・外周の柱・間柱に横桟の胴縁を打っていきます。この上にクロスなどを貼るためにプラスターボード(石膏ボード)を貼っていきます。

新築工事の場合は水平垂直がばっちり出ているので、横桟の胴縁を省略してプラスターボードを貼ることもできます。リフォームの場合だと柱の垂直が出ていないことが多く、胴縁を打つ際に壁が垂直になるようにベニヤなどで調整することもあります。壁の垂直を出すのも、前回紹介した床の水平を出す方法と理屈は同じです!

古民家再生は壁のプラスターボード貼りも一苦労!梁の上に小さい三角形や微妙に曲がった梁に合わせて切ったり削ったり。。ボードまで貼れたらほとんど大工工事のゴールです。

この後は塗装屋さん・左官屋さん・クロス屋さん・の出番です。塗ったり貼ったりの仕上げにかかります。

次回は左官屋さんの作業をご紹介します!お楽しみに!

内装・水廻りリフォーム完成!【三重県志摩市 第3回】

こんにちは!長手です。三重県志摩市の内装・水廻りリフォーム工事はクロス工事・キッチン設置など仕上げ工事に進みました。

大工さんはフロア貼り後、キッチン前カウンター造作、天井・壁の下地・プラスターボードを貼り等進めました。大工工事後はクロス屋さんにバトンタッチ。ボードのジョイントやビス穴をパテ埋めしてクロスを貼っていきます。

クロス工事が終われば、キッチンを設置し、照明器具などを取り付ければ完成!

今回ご紹介した工事で約1か月間の工事でした。

杉床は源平という赤・白の混ざったものです。数年経つと白い部分が日焼けしオレンジかかってきて、より馴染んできます。自然素材の経年変化ですね。

山路工務店は古民家再生・新築だけでなく、部分改装・リフォーム工事・水廻り工事も得意!なんでもご相談くださいませ!

大工工事進んでいます【三重県志摩市 第2回】

こんにちは!長手です。三重県志摩市で進んでいる内装工事は大工工事がどんどん進んでいます。

まずは床工事を進めていきました。床下地を組んだ後、断熱材を入れ24mmの合板を貼りました。この現場は床暖房をするので、温水が流れるパイプをいれるパネルを敷き、フロアを貼っていきます。床暖房工事の様子は【古民家再生in三重県多気町 第9回】でもう少し詳しく書いています。

貼るのは床暖房対応の杉圧密フロア。今回は赤・白の混ざった源平と呼ばれる種類です。梱包から出して、節や赤白がバランスよくなるように貼っていく順番を考えます。無垢材は自然のものですので製品によって赤が多い・白が多い、節がかたまっている等あります。意識せずに貼ると一部分が極端に白が多い等になってしまうことがあるので、大工さんがバランス見ながら貼ってくれます。ひと手間ですが、大切なことですね!

フロアが貼れたら養生をして、壁や天井の下地をしていきます。天井下地ができたら電気屋さんが新たな配線をして、その後断熱材を入れていきます。

元々、この住宅には天井に断熱材はなく、床断熱はグラスウールで垂れ下がっていてほとんど効果がないような状態でした。今回は改修範囲以外の家全体にも天井に断熱材を入れました。他の工事が完了後に内窓を取付予定です。かなり温熱環境がよくなるだろうな、と思います。

この後も大工工事・内装工事、進んでいきます!また次回をお楽しみに!

内装・水廻りリフォーム工事【三重県志摩市】

こんにちは!長手です。先日、三重県志摩市で内部・水廻り工事が着工しました!

今回の工事は、元々洋室1部屋・和室1部屋だったところをLDKに改装する工事です。内部をすべて解体して工事スタートです。いわゆるスケルトン状態になりました。

これから大工工事スタートです。まず、床の下地を組んでいきます。下地ができたら、キッチンの給排水工事・シロアリ予防工事と進んでいきます。

今回は全面的な耐震補強工事は行いませんが、柱の上下に取り付ける補強金物は取り付けます。地震で揺れた際に柱が抜けにくくなるので、小さな金物を付けるだけでも確かな補強になります。

山路工務店は古民家再生・新築だけでなく一般的な改装・リフォーム工事・水廻り工事も得意!なんでもご相談くださいませ!

2階床大工工事【古民家再生in三重県多気町 第15回】

こんにちは!長手です。三重県多気町の古民家再生工事は2階の大工工事が進んでいます!

古民家再生の2階工事はまず床の水平を出すことからスタートです。
新築工事だと水平に作った基礎の上に土台を敷けば水平な床ができますが、古民家はそうはいきません。特に2階は梁のたわみ等もあり、場所によって3cmほど高さが違うこともあります!

どのように傾いた床から水平な床を作るかというと、元の2階床下地にもう一度床下地を作る要領で作業していきます。

垂木と呼ばれる床を支える角材の下に様々な厚みのベニヤを挟んで高さ調整をしていきます。この現場で300~400ヶ所で高さ調整のベニヤを挟んでいました。この作業がかなり時間がかかる!

垂木の高さ調整が終わり、上に合板を貼れば水平な床の完成です!その後仕上げのフロア材を貼っていきます!

2階床を水平にするために二重床のようにするやり方、電気配線を通すためにもとても良いやり方です。
電気配線は一般的に天井裏などを伝って分電盤から各部屋に伸びています。一般の住宅であれば1階天井と2階床との間に天井裏があるのですが、古民家の場合は一部天井裏がない部分があります!
そのような場合は二重床になっていれば電線を通すことができます。

床が水平になったら間仕切りや外周の壁の下地を進めていきます!
古民家再生、2階工事はまず床の水平から!

次回もお楽しみに!

床暖房工事!【古民家再生in三重県多気町 第9回】

こんにちは!長手です。三重県多気町の古民家再生は、内部工事は床下地も終わり、床暖房工事の仕込み作業・フロア貼り工事が進んでいます!

床暖房は ①風によりホコリが起こらない ②足元が温かいので、室温以上に暖かく感じられる ③ストーブなどと比べ安全性が高い、などのメリットがあります。

山路工務店では、ヒートポンプを使った温水式床暖を使用しています。エコキュートと同じ方法で温水をつくるので、電気ヒーター式やガス式に比べてランニングコストがお得です!

銀色のパネルに温水が流れる管をはめ込んでいきます

この上に床材を貼っていきます。杉の無垢フロアは床暖房対応の加工がしてあるものを使用します。

左:無加工杉フロア 右:圧密フロア(床暖対応)

床暖房フロアは表面を圧縮しオイル塗装がしてあります。そのため少し光沢のある仕上がりです。表面が多少固くなるので、杉本来の柔らかさはなくなりますが、無加工に比べ傷や汚れが付きにくくなるメリットがあります。

今回は床暖房工事と杉フロアの話でした。また次回をお楽しみに!