こんにちは!ブログ担当長手です!今回は古民家の耐震性、耐震工事についてです。
古民家改修を検討している方にとって、古民家の耐震性は大丈夫なの?というのは考えたことありますよね。古民家の耐震を考えるときは、そもそも耐震性とは何か?というのを考える必要があります。
現在の建築基準法に基づく耐震の考え方は、建物を筋交いや構造用面材などで壁を補強し、ガチガチにして耐える。まさに「耐震」という考え方です。
一方、古民家の伝統的な工法では、木材の粘り強さを活かし、太い柱、大きな梁、差し鴨居、足固めなどを多層に組み合わせ、地震が発生した際にこれらの接合部がめり込みつつ、木材の柔軟性を利用して地震に抵抗する免震的な考え方があります。この古民家・伝統的工法の考え方を「総持ち(そうもち)」と言ったりします。
現在、各市町村で行う無料耐震診断は、建築基準法に基づく「耐震」診断です。当然、古民家は基準に適合せず、低い評価を受けることになります。 では、古民家の耐震性はどのように判断するのか!?という話ですが、弊社も加盟している古民家再生協会が実施する「伝統耐震診断」という耐震診断方法があります。これについては別の機会に詳しく説明します。
では古民家の耐震補強はどのように行うか、という話。 いくら免震的な建物とはいえ壁があまりにも少ないと地震に耐えられないので、壁の補強を行います。なおかつ、元々ある免震的な機能を強化するためにダンパーを設置する場合もあります。古民家の耐震は、壁補強+本来の免震的機能の二本立てです。
古民家にお住まいの方、古民家改修を考えている方、耐震について気になることがあればお問合せくださいませ!
引き続き工事の様子や、その他建築の話をお伝えしていきます!