古民家解体工事【三重県多気町】

こんにちは!長手です。

今回は先日施工した古民家の解体工事のようすをお届けします。

山路工務店は古民家再生・リノベーションを得意にしています。とはいえ、今後住んでいく人がいない、、あまりにも状態が悪い、、など様々な理由で解体することになる古民家もあります。

同じ解体工事でも山路工務店ならではの出来ることがあるので、ご紹介します。

かなり立派な古民家ですが、状態が徐々に悪くなってきており、所有者様が遠方で管理できないため解体することになりました。

まず、室内に残されていた一般ごみを運び出してもらいました。

周囲への飛散防止・道路への落下物防止のために養生足場を設置し、まずは瓦の撤去から始めます。今回は建物が大きかったのでクレーン車を使用しました。

瓦を撤去した後は重機で徐々に解体していきます。壊していく過程で木材・土壁などを分別・整理しながら進めていきます。
母屋を解体した後、別棟になっていた水廻りを解体しました。

普段は土を整地して終了ですが、今回は雑草が生えるのを多少押さえたいということで砕石を敷きました。建物がなくなると土地の広さが際立ちますね。

~ 山路工務店でできること ~

古民家には大黒柱などに欅(けやき)が使用されていることが多いです。欅は磨くと赤身ががったきれいな木目が特徴です。


結果的に解体することになった古民家も数十年~100年程度の歴史があり、住んできた人の記憶があります。歴史・記憶を思い出せるように、古材を利用してお皿やボールペン、照明器具の傘を作ってみませんか?

山路工務店では古材を利用した小物作成、古建具を再利用するなどして、古民家の思い出を引き継いでいけるようにしています。

古民家あるある話【古民家再生in三重県津市】

こんにちは!長手です。今回は雑談回。三重県津市の古民家再生現場から、古民家のあるある話をご紹介します!

↑屋根裏部屋に残された大量のワラ。

古民家では昔、かまどで煮炊きをしていたので薪や焚き付けのワラが必要でした。ワラなどを屋根裏に収納しているケースが多く、かまどを使わなくなってからもワラなどをそのままにしてあるケースがあるのです。

今回のケースでは屋根裏にどこかからアライグマ?が侵入していました。動物にとってはワラは天然の布団。ワラに動物が寝ていた跡やフンが残されていました!

今回は工事を機に残されたワラを撤去。侵入経路になりそうな隙間を塞ぎ、今後動物が住み着く可能性は低くなりました!アライグマさんごめんね!

古民家再生では、一般の改装・リフォームでは考えられないようなこともあります。一般的な家に大量のワラはありませんからね!それが古民家の大変さでもあり面白さ!

次回ブログもお楽しみに

太陽熱温水器

こんにちは!長手です。今回はいつもの現場紹介とは別の雑談です!太陽熱温水器についてご紹介です。

最近の若い方だと、太陽熱温水器?ソーラーパネルとは違うの?という方もいらっしゃると思います。

↑イメージ※画像はネットから

太陽熱温水器は文字通り、太陽の熱を利用してお湯を作り、バスタブなどに給湯する設備のことです。1970~80年代くらいに普及しました。

太陽熱温水器は、屋根の上の集熱パネルに水を送り、温めたお湯をバスタブをためることに使用されていました。

住宅の使用エネルギーのうち50%程度は給湯に使われるエネルギーだそうです。折角の太陽熱温水器をバスタブにお湯を貯めるだけに使用していてはもったいない!ということで、最近では作ったお湯をすべての水廻りで使用できるようにできるようになっています。

太陽熱温水器で作ったお湯を給湯器に送り、給湯器から各水栓などにお湯が行くように配管します。給湯器の手前に太陽熱温水器からのお湯の温度を調整する機械を設置しておきます。このようにすることで、①太陽熱温水器のお湯の温度が高いときは給湯器はほとんど動かず、そのまま給湯され、②冬や曇りの日などお湯の温度が低い場合には給湯器で温めて給湯する、となります。

給湯器の左についているのが、ソーラー接続ユニットという機械です。

地球温暖化の進行、エネルギー価格が高騰している昨今、発電をするソーラーパネルももちろん良いですが、太陽熱温水器もアリだと思います。財布にも地球にもやさしいですね。

ちなみに三重県多気町の古民家再生でも設置しました!山路工務店では年に数件、新規に設置する現場があります。おそらく他の工務店やハウスメーカーではほとんどないと思います。

今回は普段とは違う建築雑談でした。たまにはこのようなブログも書くかもしれません。

次回もお楽しみに!