こんにちは!長手です。三重県多気町の古民家再生工事、前回は外壁下地工事までご紹介いたしました。今回はその続きの外壁仕上げ工事をご紹介します。
この現場では外壁仕上げが主に3種類に分かれています。 ①ガルバリウム鋼板貼り ②押え縁貼り ③ササラ子下見張り(通称:鎧張り) です。お施主様の希望などによって様々ですが、山路工務店での古民家再生工事ではこの3つが良く採用されます。
まず①ガルバリウム鋼板貼り
古民家再生に限らず、新築でも最近主流です。 金属ですがサビにくい加工がしてあり高耐久です。
↑前回の外壁下地のところで写真を載せたところです。外壁下地をしてからサッシと庇を取り付けていました。
↑着工前の正面2階部分の外壁もガルバリウム鋼板が貼られていました。色や加工によってさまざまなバリエーションがあります。ガルバ外壁の部分は左側面同様ササラ子下見張りだったそうです。傷みが激しくガルバ外壁を貼ったそうで、今回は元のササラ子下見張りにします。
②杉板の押え縁貼り
今回は幅165mmの杉板を縦貼りし、板同士の隙間を30mm幅の桟(押え縁)で隠して仕上げます。板の幅を変えることで雰囲気が変わります。縦貼りですので外壁に雨が掛かっても、水が切れやすく、乾きやすいので傷みにくいとされています。
桟を打つと外壁に凹凸が出て変化が出ますね。
③ササラ子下見張り(通称:鎧張り)
斜めに切り欠いた桟(ササラ子)に裏から杉板を留め付け大きなパネルを作成します。それを外壁に留め付けていきます。ネットで調べると鎧張りというと桟のないものを指すようですが、普段話す大工さんなどには「鎧張り」ないし「鎧」で通じます。
2つのパネルのジョイント部分は桟が2重にならないように、後で取り付けるパネルの桟で抑えるようにします。パネルのサイズなどにより、このようにできない場合もありますが、この方法だとパネルのジョイントがわからなくなります。
外壁仕事が終了です。後は足場がないと取付られない雨樋や塗装工事をすれば足場解体です。およそ5か月かかっていた足場がついに外れます。
足場解体後の様子は次回お楽しみに!