こんにちは!長手です!今回は屋根葺き替え工事をご紹介します。
建物を長持ちさせるために大切なことは ①雨漏りをさせない! ②シロアリに食べさせない! の2つが最重要だと思っています。今までたくさんの古民家、古家を見てきましたが、雨漏りしている建物は劣化が10倍早く進む感覚です。木材は水分があると腐朽菌やシロアリが発生しやすくなるからです。
ですから建物防水の要の屋根は古民家再生の重要ポイントになるのです!
古民家の瓦屋根は土葺きで葺かれています。文字通り、瓦の下に土を敷いています。現在はほとんど使われない工法ですが ①日射による熱を伝えにくくする ②多少の浸水であれば土が吸収して雨漏りにならない ③土で高さを調整することで下地のムラを目立たなくすることができる 等メリットがあります。 しかし、土がかなりの重量なので、耐震上は不利になります。
屋根めくりは①瓦 ②土 ③杉皮 の順でめくっていきます。めくる最中は土埃がしてしまうので、近隣の方にお声掛け必須です。
瓦、土、杉皮をめくると通称バラ板といわれるような横桟が出てきます。踏むと割れてしまいそうな板ですが、これで土と瓦の重量を支えていたと思うと不思議ですね!垂木は傷んでいるところだけ交換して、この上に合板でしっかりとした下地を作っていきます。
合板の上にアスファルトルーフィングを貼ります。ここまでくれば雨が降っても大丈夫です。
屋根葺き替えは天気予報とにらめっこ。ルーフィングを貼るまでは全力疾走で駆け抜けます!(雨が降るときは厚手のブルーシートで養生します)
まだまだ屋根工事は進んでいきますが、それはまた後日ご紹介します。次回をお楽しみに!