内装・水廻りリフォーム工事【三重県志摩市】

こんにちは!長手です。先日、三重県志摩市で内部・水廻り工事が着工しました!

今回の工事は、元々洋室1部屋・和室1部屋だったところをLDKに改装する工事です。内部をすべて解体して工事スタートです。いわゆるスケルトン状態になりました。

これから大工工事スタートです。まず、床の下地を組んでいきます。下地ができたら、キッチンの給排水工事・シロアリ予防工事と進んでいきます。

今回は全面的な耐震補強工事は行いませんが、柱の上下に取り付ける補強金物は取り付けます。地震で揺れた際に柱が抜けにくくなるので、小さな金物を付けるだけでも確かな補強になります。

山路工務店は古民家再生・新築だけでなく一般的な改装・リフォーム工事・水廻り工事も得意!なんでもご相談くださいませ!

古民家あるある話【古民家再生in三重県津市】

こんにちは!長手です。今回は雑談回。三重県津市の古民家再生現場から、古民家のあるある話をご紹介します!

↑屋根裏部屋に残された大量のワラ。

古民家では昔、かまどで煮炊きをしていたので薪や焚き付けのワラが必要でした。ワラなどを屋根裏に収納しているケースが多く、かまどを使わなくなってからもワラなどをそのままにしてあるケースがあるのです。

今回のケースでは屋根裏にどこかからアライグマ?が侵入していました。動物にとってはワラは天然の布団。ワラに動物が寝ていた跡やフンが残されていました!

今回は工事を機に残されたワラを撤去。侵入経路になりそうな隙間を塞ぎ、今後動物が住み着く可能性は低くなりました!アライグマさんごめんね!

古民家再生では、一般の改装・リフォームでは考えられないようなこともあります。一般的な家に大量のワラはありませんからね!それが古民家の大変さでもあり面白さ!

次回ブログもお楽しみに

太陽熱温水器

こんにちは!長手です。今回はいつもの現場紹介とは別の雑談です!太陽熱温水器についてご紹介です。

最近の若い方だと、太陽熱温水器?ソーラーパネルとは違うの?という方もいらっしゃると思います。

↑イメージ※画像はネットから

太陽熱温水器は文字通り、太陽の熱を利用してお湯を作り、バスタブなどに給湯する設備のことです。1970~80年代くらいに普及しました。

太陽熱温水器は、屋根の上の集熱パネルに水を送り、温めたお湯をバスタブをためることに使用されていました。

住宅の使用エネルギーのうち50%程度は給湯に使われるエネルギーだそうです。折角の太陽熱温水器をバスタブにお湯を貯めるだけに使用していてはもったいない!ということで、最近では作ったお湯をすべての水廻りで使用できるようにできるようになっています。

太陽熱温水器で作ったお湯を給湯器に送り、給湯器から各水栓などにお湯が行くように配管します。給湯器の手前に太陽熱温水器からのお湯の温度を調整する機械を設置しておきます。このようにすることで、①太陽熱温水器のお湯の温度が高いときは給湯器はほとんど動かず、そのまま給湯され、②冬や曇りの日などお湯の温度が低い場合には給湯器で温めて給湯する、となります。

給湯器の左についているのが、ソーラー接続ユニットという機械です。

地球温暖化の進行、エネルギー価格が高騰している昨今、発電をするソーラーパネルももちろん良いですが、太陽熱温水器もアリだと思います。財布にも地球にもやさしいですね。

ちなみに三重県多気町の古民家再生でも設置しました!山路工務店では年に数件、新規に設置する現場があります。おそらく他の工務店やハウスメーカーではほとんどないと思います。

今回は普段とは違う建築雑談でした。たまにはこのようなブログも書くかもしれません。

次回もお楽しみに!

ついに足場解体!【古民家再生in三重県多気町 第14回】

こんにちは!長手です。三重県多気町の古民家再生は、ついに足場解体を迎えました!

薪ストーブのための煙突は足場解体前に取り付けておきました。正面1階部分の塗装は足場解体後でも可能ですので後日施工予定です。

足場がなくなると完成が近づいてきたな!と思いますね。

しかし!大工さんも外部優先で進めていたので内部工事はまだまだこれからも進んでいきます。

また次回もお楽しみに!

杉板塗装DIY【古民家再生in三重県多気町 第13回】

こんにちは!長手です。三重県多気町の古民家再生工事、今回は現場作業ではなくお施主様による塗装DIYの紹介です。

前回のブログで紹介した押え縁張りとササラ子下見張りをした杉板、実は施主様がご自身で塗装したものでした。

↑キシラデコール・アクオステージという塗料を使用しました。水性塗料で扱いやすく、対候性の高い塗料です。キシラデコールは木部塗装といえばかなりメジャーな塗料ですね。

外壁に使う無垢板は貼る前に作業台の上で塗っておくほうが何かと良いです。①作業台の上なので塗りやすく、液垂れ跡が出にくい。②外壁を貼った後に塗装すると、木の収縮により塗装されていない部分が後日見えてくることがあり、それを防止できる。③少し施工費が抑えられる。④自分が工事にかかわるので家に更に愛着が出る。などなど。ただしプロレベルという訳にはいかないので少しの色むらなどはご愛嬌です。

1歳半のお子さん抱っこして頑張ってくれました。作業は山路工務店の工場で行いました。

↑コテバケという道具を使用すれば、素人の方でも結構上手に早く塗ることが出来ます。

山路工務店ではお施主様の一部DIYはOKです。今回のような塗装や、壁の塗り壁、タイル貼りなどはご自身でなさる方がチラホラお見えになります。一部DIYのご希望のある方、ご相談くださいませ。

今回は普段と違うような内容でしたね!次回もお楽しみに!

外壁仕上げ工事!【古民家再生in三重県多気町 第12回】

こんにちは!長手です。三重県多気町の古民家再生工事、前回は外壁下地工事までご紹介いたしました。今回はその続きの外壁仕上げ工事をご紹介します。

この現場では外壁仕上げが主に3種類に分かれています。 ①ガルバリウム鋼板貼り   ②押え縁貼り ③ササラ子下見張り(通称:鎧張り) です。お施主様の希望などによって様々ですが、山路工務店での古民家再生工事ではこの3つが良く採用されます。

まず①ガルバリウム鋼板貼り

古民家再生に限らず、新築でも最近主流です。 金属ですがサビにくい加工がしてあり高耐久です。

↑前回の外壁下地のところで写真を載せたところです。外壁下地をしてからサッシと庇を取り付けていました。

↑着工前の正面2階部分の外壁もガルバリウム鋼板が貼られていました。色や加工によってさまざまなバリエーションがあります。ガルバ外壁の部分は左側面同様ササラ子下見張りだったそうです。傷みが激しくガルバ外壁を貼ったそうで、今回は元のササラ子下見張りにします。

②杉板の押え縁貼り

今回は幅165mmの杉板を縦貼りし、板同士の隙間を30mm幅の桟(押え縁)で隠して仕上げます。板の幅を変えることで雰囲気が変わります。縦貼りですので外壁に雨が掛かっても、水が切れやすく、乾きやすいので傷みにくいとされています。

桟を打つと外壁に凹凸が出て変化が出ますね。

③ササラ子下見張り(通称:鎧張り)

斜めに切り欠いた桟(ササラ子)に裏から杉板を留め付け大きなパネルを作成します。それを外壁に留め付けていきます。ネットで調べると鎧張りというと桟のないものを指すようですが、普段話す大工さんなどには「鎧張り」ないし「鎧」で通じます。

2つのパネルのジョイント部分は桟が2重にならないように、後で取り付けるパネルの桟で抑えるようにします。パネルのサイズなどにより、このようにできない場合もありますが、この方法だとパネルのジョイントがわからなくなります。

外壁仕事が終了です。後は足場がないと取付られない雨樋や塗装工事をすれば足場解体です。およそ5か月かかっていた足場がついに外れます。

足場解体後の様子は次回お楽しみに!

外壁下地工事!【古民家再生in三重県多気町 第11回】

こんにちは!長手です。三重県多気町の古民家再生工事、今回は外壁工事の様子をお届けします!

外壁工事に限らず、すべての工事はまず下地が肝心。下地の時点でしっかり施工されていると後工程がスムーズに進みます。

新築住宅は棟上げ時に当然、柱を垂直に立てます。ですからその後の壁下地工事などは垂直を意識することが無くても、ビシッと垂直に仕上がります。一方、古民家では長年の荷重や、そもそも新築時の施工精度が現代ほどよくなかったことなどから、柱や壁が少し傾いていることも多いです。その場合、何の気なしに壁下地をしてしまうと、当然仕上がった壁も斜めになってしまうのです。

そこで大工さんは古民家の壁下地をする際に、しっかり垂直になるように調整しながら壁下地を施工していきます。

このように柱や梁に木材を当てながら、下地を作っていきます。写真ではわかりにくいですが、部分邸に木材が斜めに加工されていたり、厚み調整のパッキンをしながら垂直に木材を取り付けます。

今回は垂直に施工した木材の上に、耐震補強のための構造用合板を貼りました。 構造用合板を貼る時点で垂直にしておくと、それ以降の作業は新築工事のときと同じように施工していくことができます!

透湿防水シートを貼り、外壁材を留める胴縁という桟を打ったら外壁下地は完了です!この上に無垢板やガルバリウム外壁材を貼れば外壁工事の完了となります。古民家再生はまず下地から!大切なことですね。

古民家再生工事はまだまだ進みます。これからどのような外壁に仕上がっていくのか、次回は外壁仕上げの様子をご紹介いたします!お楽しみに!

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。スタッフの長手です。今年も皆様よろしくお願いいたします。

2024年は元日から能登半島での地震、翌日の羽田空港での事故、世間を揺るがすような出来事で新年の始まりとなりました。

被災地からの映像を見ると、古民家といわれるような建物が倒壊している様子も見受けられました。古民家再生を手掛ける私たちとしても考えさせられる映像でした。

三重県は南海トラフ地震が起これば甚大な被害が予想される地域です。私たちが携わった物件になるべく被害が出ないよう、確かな設計・確かな施工をお届けできるように今まで以上に精進しようと思います。

2024年もこのブログでは現場の様子等、発信していきますのでよろしくお願いいたします。山路工務店は昨年同様、お客様の快適な住環境を実現するために全力で頑張ります。皆様、引き続きよろしくお願いいたします。

屋根葺き工事!【古民家再生in三重県多気町 第10回】

こんにちは!長手です。三重県多気町の古民家再生工事、屋根葺き工事が進んでいます!

前々回ブログで、屋根が古民家再生の重要ポイントであることお伝えしました。ルーフィングを貼った後の工事の進みをお伝えしていきます。

元々の瓦屋根は土で葺かれていましたが、葺きなおす際には土は使用しません。瓦桟という桟を打って、それに瓦を1枚ずつ釘で留めていく工法になります。

瓦桟は樹脂製で耐久性に優れます。錆びにくいステンレスの釘で留めていきます。

瓦桟の施工が終わると瓦本体の施工に入っていきます。施工するのはいぶし瓦です。瓦を焼く際に蒸し焼きのようにする燻化(くんか)という工程があり、燻(いぶ)し瓦というそう。きれいな薄い灰色が特徴です。

瓦を屋根に揚げるのに、ハシゴタイプの荷揚げ機を使います。
4枚ずつ束ねられた瓦が整然と並びます。荷揚げ機を使うとはいえ、量が多いので一苦労です。

瓦工事は葺き始めると一気に進んでいきます。1枚1枚ステンレス釘で瓦桟に瓦を留めていきます。

平面部分の瓦が葺き終わると棟廻りの仕事になります。棟だけは土を使って積んでいきます。

土を入れる特徴的なバケツです。
最近は土を扱う建材屋さんが少なくなりました。スサといわれる藁が入っていて粘りが強く、瓦によく密着します。
棟を積む際に鬼瓦を取り付けていきます。
家紋がわかるお施主様には鬼瓦に家紋を入れてもらいます。家紋の部分はワイヤーを通して鬼瓦の内側で縛って留めます。

棟を積み終わったら、左官屋さんに漆喰を詰めてもらって屋根工事終了になります。

葺く直す前の古民家らしい、色ムラのでたいぶし瓦の屋根も味がありますが、まっさらの美しい灰色の屋根も良いですね! 下地の合板やルーフィングもしっかりした屋根はこれから数十年にわたって古民家を守ってくれます。 瓦屋根くん!これからよろしく!頼んだよ!そんな気分ですね。

まだまだ古民家再生は進んでいきます。次回は外壁工事の様子をご紹介いたします。お楽しみに!

床暖房工事!【古民家再生in三重県多気町 第9回】

こんにちは!長手です。三重県多気町の古民家再生は、内部工事は床下地も終わり、床暖房工事の仕込み作業・フロア貼り工事が進んでいます!

床暖房は ①風によりホコリが起こらない ②足元が温かいので、室温以上に暖かく感じられる ③ストーブなどと比べ安全性が高い、などのメリットがあります。

山路工務店では、ヒートポンプを使った温水式床暖を使用しています。エコキュートと同じ方法で温水をつくるので、電気ヒーター式やガス式に比べてランニングコストがお得です!

銀色のパネルに温水が流れる管をはめ込んでいきます

この上に床材を貼っていきます。杉の無垢フロアは床暖房対応の加工がしてあるものを使用します。

左:無加工杉フロア 右:圧密フロア(床暖対応)

床暖房フロアは表面を圧縮しオイル塗装がしてあります。そのため少し光沢のある仕上がりです。表面が多少固くなるので、杉本来の柔らかさはなくなりますが、無加工に比べ傷や汚れが付きにくくなるメリットがあります。

今回は床暖房工事と杉フロアの話でした。また次回をお楽しみに!