基礎工事完了と傾き修正【古民家再生in多気町 第5回】

こんにちは!古民家改修ブログの第5回目の更新です。前回は基礎ベースコンクリート打設までお伝えしましたが、今回は基礎工事の完了までの様子をお伝えします。

ベースコンクリートが固まったら、次は基礎立上り部分に型枠を設置します。型枠の設置が完了したら、再びポンプ車と生コンを手配して、立上り部分のコンクリート打設が行われます。これで基礎のコンクリート作業は無事全て終了しました。

新築工事では基礎を作ってから土台を敷きますが、今回は土台が設置されている下にコンクリートを流し込んでいきます。そのためコンクリートを流す空間として、土台の片側の型枠を10cm程幅広く設置してあります。土台の下いっぱいにコンクリートが詰まるように、なみなみに生コンを入れ、バイブレーターという道具で振動を与えて流れ込みやすくしていきました。

数日後、型枠を取り外し、基礎の周辺の掘削していた部分を埋め整地作業をして、今回の基礎工事はすべて終了です。

今回の建物の嵩上げと基礎工事を担当した曳家業者さん、建物の傾き修正も得意です。

基礎工事が完了した後、ワイヤーとターンバックルという道具を使用して、建物の傾きを修正しました。場所によって傾きが異なることがあるため、完璧な修正は難しいですが、かなりの程度まで修正が可能です。

建物の傾きを修正しておくことは、これから続く大工工事やサッシ・建具工事などの施工がよりスムーズに行えるようになります。

2ヶ月半ほどかかった嵩上げ、基礎工事が終了しました!続いては大工工事など作業が進んでいきます。次回は大工工事の様子をお伝えしていきます。どうぞお楽しみにしていてください!By長手

配筋工事とベースコンクリート打設!【古民家再生in多気町 第4回】

こんにちは!古民家改修ブログの第4回目の更新です。前回は地盤掘削と整地作業までお伝えしましたが、今回は基礎工事の更なる進捗をお伝えします。

基礎工事は、防湿シートを敷き詰めた後、配筋作業から始まります。床面のベース部分や土台が入る立上り部分に鉄筋を組み立てていきます。

鉄筋を地面から浮くように小さいコンクリートのサイコロを鉄筋の下に置いていきます。これのおかげで、後に流し込むコンクリートがしっかりと鉄筋の下に行き届きます。

そして、15センチの厚さのベースコンクリートを打設!隅々までコンクリートを流し込み、基礎部分の完成が近づいてきました。建物がある状態でも、ポンプ車が上手に配管を伸ばしてコンクリートを流し込んでいきました!

基礎工事の大詰めに入ってきます!残りは立上り部分の型枠を組み立て、再度コンクリート打設、型枠を撤去すれば基礎工事もついに完了。次回は基礎工事完了までの様子をお届けいたします!

7月29日と30日に行われた構造見学会にはたくさんの方々にお越しいただき、誠にありがとうございました。引き続き、工事の進捗状況をブログなどでご覧いただけるよう発信していきます!どうぞお楽しみに!

古民家の再生プロジェクトがどのように進展しているか、ぜひご期待ください。By長手

建物据え付けと基礎準備!【古民家再生in多気町 第3回】

こんにちは!古民家改修ブログの第3回目の更新です。前回はジャッキアップと土台交換作業の様子をご覧いただきました。現在、現場は基礎打設に向けて準備を進めています。

基礎の準備作業では、まず地面全体を掘削し、整地・転圧して平坦に仕上げました。特に建物の外周部は基礎に斜めの配筋を入れるため、余分に掘り下げました。

ジャッキアップで持ち上げていた建物は、配筋工事を行うために枕木などを撤去する必要があります。そこで、柱や土台を鋼材で支えるように受け直します。

このように枕木などで支えていた建物を

建物が水平になるように調整しながら受け直す。職人技ですね!

建物全体が鋼材でしっかり支えられたら、次は配筋工事に進みます。その様子は次回ブログでご覧いただく予定です。

7月29日と30日には、この現場の構造見学会を開催する予定です。古民家改修中の見学会はめったにない機会ですので、ご興味がある方や相談がある方はぜひぜひご来場ください。

次回以降も、改修工事の進捗状況をお伝えしていきますので、ブログをお楽しみに!古民家の再生に向けて、一歩ずつ前進していく様子を共に見守りましょう。お楽しみに! by長手

建物ジャッキアップと土台交換の進捗報告!【古民家再生in多気町 第2回】

こんにちは、古民家改修ブログの第二回目の更新です。前回は内部解体工事の進捗をお伝えしましたが、今回は建物ジャッキアップと土台交換作業について詳しくご紹介します。

今回の改修工事では建物地盤が道路よりも低かったので、浸水・湿気対策のために道路よりも高い位置にジャッキアップし基礎を作ることにしました。この作業を担当するのが曳家業者さんです。昔は各地域に曳家業者さんが存在しましたが、現在はその数が減ってきているようです。

ジャッキアップ作業では、土台に多数のジャッキをかませ、少しずつ建物全体を上げていきます。建物が一定の高さまで上がると、シロアリ被害や腐食が見られる土台や柱の交換作業が行われます。大工さんが土台の加工を行い、曳家業者さんがそれを柱にはめ込んでいきます。

ただし、土台の交換は容易な作業ではありません。ジャッキをかけて建物を上げているため、交換する部分の土台にかけているジャッキを別の場所に移動させ、建物を安定させた後に交換作業を行います。このような手順を踏んで、全ての土台を交換するにはかなりの時間がかかります。

土台の交換が完了し、建物をさらに上げると、地面の掘削や鉄筋組みなどの作業が行われます。この作業については、後日詳しくご報告いたします。

また、7月29日と30日には施工中の様子をご覧いただくための見学会を開催する予定です。ぜひご参加いただき、改修の進捗を直接ご覧いただければと思います。

次回以降も、改修工事の進捗状況をお伝えしていきますので、ブログをお楽しみに!古民家の魅力を守りながら、新たな姿へと生まれ変わる様子をご一緒に見守りましょう。お楽しみに!  by長手

古民家再生in多気町 始動! 久々のブログ更新

久しぶりの更新。ブログが再始動しました!

今後は定期的な更新を心がけ、新たなアイデアや情報をお届けします。古民家改修に限らず山路工務店の手掛ける実例、おすすめの素材やアイデアなど、建築に関する幅広いテーマを取り上げていきます。

今回は、先日新たに着工した多気町での古民家改修現場の情報をお届けします。

まずは内部の解体作業。床や間仕切り壁の撤去が行われ、床下の状態を確認しました。多くの現場で、床下の土台や柱の根元にシロアリなどの被害が見られます。そこで、事前に床下に潜って被害の程度を確認し、工事に取り掛かることにしました。

この現場では事前の調査で被害箇所を把握していたため、解体後に被害に驚くことはありませんでした。ほとんど柱と土台だけのスケルトンな状態にします。被害箇所の木材は交換や補強を行い、安全な状態に戻していきます。

この家を含め、古民家の特徴として、床下は土で、土台は石の上に乗っていることがほとんどです。そこで、床下の湿気対策、シロアリ対策を兼ねて防湿コンクリートを打設する現場が多いです。今回の現場は道路よりも家が低いため、浸水対策もかねてジャッキで建物全体を持ち上げてコンクリート基礎を作る嵩上げ工事をしていきます。

今後の工事の進捗についても、定期的に報告していきますので、ブログをチェックしてください。古民家の魅力を守りながら、より快適で耐久性のある空間へと生まれ変わっていく様子をお楽しみに! by長手