古民家解体工事【三重県多気町】

こんにちは!長手です。

今回は先日施工した古民家の解体工事のようすをお届けします。

山路工務店は古民家再生・リノベーションを得意にしています。とはいえ、今後住んでいく人がいない、、あまりにも状態が悪い、、など様々な理由で解体することになる古民家もあります。

同じ解体工事でも山路工務店ならではの出来ることがあるので、ご紹介します。

かなり立派な古民家ですが、状態が徐々に悪くなってきており、所有者様が遠方で管理できないため解体することになりました。

まず、室内に残されていた一般ごみを運び出してもらいました。

周囲への飛散防止・道路への落下物防止のために養生足場を設置し、まずは瓦の撤去から始めます。今回は建物が大きかったのでクレーン車を使用しました。

瓦を撤去した後は重機で徐々に解体していきます。壊していく過程で木材・土壁などを分別・整理しながら進めていきます。
母屋を解体した後、別棟になっていた水廻りを解体しました。

普段は土を整地して終了ですが、今回は雑草が生えるのを多少押さえたいということで砕石を敷きました。建物がなくなると土地の広さが際立ちますね。

~ 山路工務店でできること ~

古民家には大黒柱などに欅(けやき)が使用されていることが多いです。欅は磨くと赤身ががったきれいな木目が特徴です。


結果的に解体することになった古民家も数十年~100年程度の歴史があり、住んできた人の記憶があります。歴史・記憶を思い出せるように、古材を利用してお皿やボールペン、照明器具の傘を作ってみませんか?

山路工務店では古材を利用した小物作成、古建具を再利用するなどして、古民家の思い出を引き継いでいけるようにしています。

壁下地大工工事【古民家再生工事in三重県多気町 第16回】

こんにちは!長手です。三重県多気町の古民家再生工事は内部の壁下地工事が進んでいます!

前回は2階床工事を進めていきましたが、その続きの工事になります。
壁下地は壁の間仕切り・外周の柱・間柱に横桟の胴縁を打っていきます。この上にクロスなどを貼るためにプラスターボード(石膏ボード)を貼っていきます。

新築工事の場合は水平垂直がばっちり出ているので、横桟の胴縁を省略してプラスターボードを貼ることもできます。リフォームの場合だと柱の垂直が出ていないことが多く、胴縁を打つ際に壁が垂直になるようにベニヤなどで調整することもあります。壁の垂直を出すのも、前回紹介した床の水平を出す方法と理屈は同じです!

古民家再生は壁のプラスターボード貼りも一苦労!梁の上に小さい三角形や微妙に曲がった梁に合わせて切ったり削ったり。。ボードまで貼れたらほとんど大工工事のゴールです。

この後は塗装屋さん・左官屋さん・クロス屋さん・の出番です。塗ったり貼ったりの仕上げにかかります。

次回は左官屋さんの作業をご紹介します!お楽しみに!

内装・水廻りリフォーム完成!【三重県志摩市 第3回】

こんにちは!長手です。三重県志摩市の内装・水廻りリフォーム工事はクロス工事・キッチン設置など仕上げ工事に進みました。

大工さんはフロア貼り後、キッチン前カウンター造作、天井・壁の下地・プラスターボードを貼り等進めました。大工工事後はクロス屋さんにバトンタッチ。ボードのジョイントやビス穴をパテ埋めしてクロスを貼っていきます。

クロス工事が終われば、キッチンを設置し、照明器具などを取り付ければ完成!

今回ご紹介した工事で約1か月間の工事でした。

杉床は源平という赤・白の混ざったものです。数年経つと白い部分が日焼けしオレンジかかってきて、より馴染んできます。自然素材の経年変化ですね。

山路工務店は古民家再生・新築だけでなく、部分改装・リフォーム工事・水廻り工事も得意!なんでもご相談くださいませ!

大工工事進んでいます【三重県志摩市 第2回】

こんにちは!長手です。三重県志摩市で進んでいる内装工事は大工工事がどんどん進んでいます。

まずは床工事を進めていきました。床下地を組んだ後、断熱材を入れ24mmの合板を貼りました。この現場は床暖房をするので、温水が流れるパイプをいれるパネルを敷き、フロアを貼っていきます。床暖房工事の様子は【古民家再生in三重県多気町 第9回】でもう少し詳しく書いています。

貼るのは床暖房対応の杉圧密フロア。今回は赤・白の混ざった源平と呼ばれる種類です。梱包から出して、節や赤白がバランスよくなるように貼っていく順番を考えます。無垢材は自然のものですので製品によって赤が多い・白が多い、節がかたまっている等あります。意識せずに貼ると一部分が極端に白が多い等になってしまうことがあるので、大工さんがバランス見ながら貼ってくれます。ひと手間ですが、大切なことですね!

フロアが貼れたら養生をして、壁や天井の下地をしていきます。天井下地ができたら電気屋さんが新たな配線をして、その後断熱材を入れていきます。

元々、この住宅には天井に断熱材はなく、床断熱はグラスウールで垂れ下がっていてほとんど効果がないような状態でした。今回は改修範囲以外の家全体にも天井に断熱材を入れました。他の工事が完了後に内窓を取付予定です。かなり温熱環境がよくなるだろうな、と思います。

この後も大工工事・内装工事、進んでいきます!また次回をお楽しみに!

2階床大工工事【古民家再生in三重県多気町 第15回】

こんにちは!長手です。三重県多気町の古民家再生工事は2階の大工工事が進んでいます!

古民家再生の2階工事はまず床の水平を出すことからスタートです。
新築工事だと水平に作った基礎の上に土台を敷けば水平な床ができますが、古民家はそうはいきません。特に2階は梁のたわみ等もあり、場所によって3cmほど高さが違うこともあります!

どのように傾いた床から水平な床を作るかというと、元の2階床下地にもう一度床下地を作る要領で作業していきます。

垂木と呼ばれる床を支える角材の下に様々な厚みのベニヤを挟んで高さ調整をしていきます。この現場で300~400ヶ所で高さ調整のベニヤを挟んでいました。この作業がかなり時間がかかる!

垂木の高さ調整が終わり、上に合板を貼れば水平な床の完成です!その後仕上げのフロア材を貼っていきます!

2階床を水平にするために二重床のようにするやり方、電気配線を通すためにもとても良いやり方です。
電気配線は一般的に天井裏などを伝って分電盤から各部屋に伸びています。一般の住宅であれば1階天井と2階床との間に天井裏があるのですが、古民家の場合は一部天井裏がない部分があります!
そのような場合は二重床になっていれば電線を通すことができます。

床が水平になったら間仕切りや外周の壁の下地を進めていきます!
古民家再生、2階工事はまず床の水平から!

次回もお楽しみに!

内装・水廻りリフォーム工事【三重県志摩市】

こんにちは!長手です。先日、三重県志摩市で内部・水廻り工事が着工しました!

今回の工事は、元々洋室1部屋・和室1部屋だったところをLDKに改装する工事です。内部をすべて解体して工事スタートです。いわゆるスケルトン状態になりました。

これから大工工事スタートです。まず、床の下地を組んでいきます。下地ができたら、キッチンの給排水工事・シロアリ予防工事と進んでいきます。

今回は全面的な耐震補強工事は行いませんが、柱の上下に取り付ける補強金物は取り付けます。地震で揺れた際に柱が抜けにくくなるので、小さな金物を付けるだけでも確かな補強になります。

山路工務店は古民家再生・新築だけでなく一般的な改装・リフォーム工事・水廻り工事も得意!なんでもご相談くださいませ!

古民家あるある話【古民家再生in三重県津市】

こんにちは!長手です。今回は雑談回。三重県津市の古民家再生現場から、古民家のあるある話をご紹介します!

↑屋根裏部屋に残された大量のワラ。

古民家では昔、かまどで煮炊きをしていたので薪や焚き付けのワラが必要でした。ワラなどを屋根裏に収納しているケースが多く、かまどを使わなくなってからもワラなどをそのままにしてあるケースがあるのです。

今回のケースでは屋根裏にどこかからアライグマ?が侵入していました。動物にとってはワラは天然の布団。ワラに動物が寝ていた跡やフンが残されていました!

今回は工事を機に残されたワラを撤去。侵入経路になりそうな隙間を塞ぎ、今後動物が住み着く可能性は低くなりました!アライグマさんごめんね!

古民家再生では、一般の改装・リフォームでは考えられないようなこともあります。一般的な家に大量のワラはありませんからね!それが古民家の大変さでもあり面白さ!

次回ブログもお楽しみに

太陽熱温水器

こんにちは!長手です。今回はいつもの現場紹介とは別の雑談です!太陽熱温水器についてご紹介です。

最近の若い方だと、太陽熱温水器?ソーラーパネルとは違うの?という方もいらっしゃると思います。

↑イメージ※画像はネットから

太陽熱温水器は文字通り、太陽の熱を利用してお湯を作り、バスタブなどに給湯する設備のことです。1970~80年代くらいに普及しました。

太陽熱温水器は、屋根の上の集熱パネルに水を送り、温めたお湯をバスタブをためることに使用されていました。

住宅の使用エネルギーのうち50%程度は給湯に使われるエネルギーだそうです。折角の太陽熱温水器をバスタブにお湯を貯めるだけに使用していてはもったいない!ということで、最近では作ったお湯をすべての水廻りで使用できるようにできるようになっています。

太陽熱温水器で作ったお湯を給湯器に送り、給湯器から各水栓などにお湯が行くように配管します。給湯器の手前に太陽熱温水器からのお湯の温度を調整する機械を設置しておきます。このようにすることで、①太陽熱温水器のお湯の温度が高いときは給湯器はほとんど動かず、そのまま給湯され、②冬や曇りの日などお湯の温度が低い場合には給湯器で温めて給湯する、となります。

給湯器の左についているのが、ソーラー接続ユニットという機械です。

地球温暖化の進行、エネルギー価格が高騰している昨今、発電をするソーラーパネルももちろん良いですが、太陽熱温水器もアリだと思います。財布にも地球にもやさしいですね。

ちなみに三重県多気町の古民家再生でも設置しました!山路工務店では年に数件、新規に設置する現場があります。おそらく他の工務店やハウスメーカーではほとんどないと思います。

今回は普段とは違う建築雑談でした。たまにはこのようなブログも書くかもしれません。

次回もお楽しみに!

ついに足場解体!【古民家再生in三重県多気町 第14回】

こんにちは!長手です。三重県多気町の古民家再生は、ついに足場解体を迎えました!

薪ストーブのための煙突は足場解体前に取り付けておきました。正面1階部分の塗装は足場解体後でも可能ですので後日施工予定です。

足場がなくなると完成が近づいてきたな!と思いますね。

しかし!大工さんも外部優先で進めていたので内部工事はまだまだこれからも進んでいきます。

また次回もお楽しみに!

杉板塗装DIY【古民家再生in三重県多気町 第13回】

こんにちは!長手です。三重県多気町の古民家再生工事、今回は現場作業ではなくお施主様による塗装DIYの紹介です。

前回のブログで紹介した押え縁張りとササラ子下見張りをした杉板、実は施主様がご自身で塗装したものでした。

↑キシラデコール・アクオステージという塗料を使用しました。水性塗料で扱いやすく、対候性の高い塗料です。キシラデコールは木部塗装といえばかなりメジャーな塗料ですね。

外壁に使う無垢板は貼る前に作業台の上で塗っておくほうが何かと良いです。①作業台の上なので塗りやすく、液垂れ跡が出にくい。②外壁を貼った後に塗装すると、木の収縮により塗装されていない部分が後日見えてくることがあり、それを防止できる。③少し施工費が抑えられる。④自分が工事にかかわるので家に更に愛着が出る。などなど。ただしプロレベルという訳にはいかないので少しの色むらなどはご愛嬌です。

1歳半のお子さん抱っこして頑張ってくれました。作業は山路工務店の工場で行いました。

↑コテバケという道具を使用すれば、素人の方でも結構上手に早く塗ることが出来ます。

山路工務店ではお施主様の一部DIYはOKです。今回のような塗装や、壁の塗り壁、タイル貼りなどはご自身でなさる方がチラホラお見えになります。一部DIYのご希望のある方、ご相談くださいませ。

今回は普段と違うような内容でしたね!次回もお楽しみに!